AI(人工知能)への社会的な注目が高まる中、ITパスポートでは、いち早く試験シラバスにAIが加わっています。しかし、シラバスの中ではストラテジ分野とマネジメント分野に内容が分散しており、学習しにくいのが難点です。
ここでは、シラバスの分野の壁を越えて、AI(人工知能)についてまとめます。
AI(人工知能)ってなに?
そもそもAI(人工知能)とは何か。その答えは、「プログラム」です。よく映画などではAIを搭載したロボットが活躍していたりしますが、それはハードウェアであるロボットに、ソフトウェアとしてのAIが組み込まれている状態であるということです。
AIはプログラム、言い換えればソフトウェアなので、どのような形のハードウェアにも搭載できます。PCでも、ロボットでも、エアコンでも、冷蔵庫でも、社内システムでも。その形は自在である。実はAIを理解するうえで見落としがちですごく重要なのがこの点です。
次に、AI(人工知能)とは、どのようなプログラムなのか。
ここでは「人と同じような知的な振る舞いをするプログラム」と定義します。
では、人と同じような知的な振る舞いとは何か。
人の脳には様々な役割がありますが、「認知→分析→判断」という部分をAI(人工知能)では実現します。
AIの振る舞い
「認知」とは、五感を通じて周りの状況を把握する、変化を受け取ることを指します。これをITでは、カメラやセンサーを利用して検知し、そのデータをAIに渡します。
「分析」とは、認知したデータを元に行います。分析の内容は、目的によって様々ですが、データから特徴を割り出し、これまでに学習・蓄積している特徴と比較することで、そのデータの取り扱いを決めます。なお、この特徴のことを特徴量と呼び、特徴量が多いほど、詳細な分析が可能になります。
「判断」とは、分析を元に、最終的な決定を行うことです。この判断をそのまま文字情報として画面に表示する他、ロボットや家電などのハードウェアの動作を変更するといったことに活かします。
一例として、ロボット掃除機と呼ばれる自動運転型の掃除機にはAIが搭載されています。掃除機にはカメラやセンサーが取り付けられており、目の前に障害物を認知すると、搭載されたAIが状況を分析します。ここでは、目の前の障害物の位置や大きさの特徴を得て、さらにこれまで学習してある掃除機自身の大きさや部屋の構造、動きのスピードなどの特徴を合わせて、衝突を回避するための分析をします。その分析結果を元に、左方向に〇度動く方向を変化させるといった判断をして、掃除機の動きを変更します。
このように、主なAIの役割は、「認知→分析→判断」であり、その精度を高めるには、事前の学習が必要であることが分かります。